コークス〜 バターまで世界中で豊富な納⼊実績、多様な製品群により、貴社設備で最適な計測が可能になります。
鉄鋼・紙パルプ・化学プラントなど様々な現場で、アプリケーションで、信頼される⽔分計として培われた30 年以上の経験を標準化しました。
オンラインで用いられる水分計は、導入が容易な順に、下記のような種類があります。
> 赤外式水分計 (弊部門では、オンラインモデルは、お取扱いしておりません)
水が特定の波長で赤外線を吸収することを利用して、対象物から反射した赤外線の波長別の吸収量を計測し、水分を非接触で測定するものです。 粉塵や外乱光、水蒸気、対象物の粒度、温度、色などに影響される場合もあり、検量線を数本~数十本用意する必要がある場合もあります。また、測定範囲は小さいスポットの表面水分のみで内部は測定していないので、品質管理や制御用には、測定値の扱い方を検討する必要があります。 数百マイクロメートルまでの厚みの紙やシートの測定には適しています。
> 接触式マイクロ波水分計
センサー部の耐摩耗性を強化したアルミナセラミック製のプローブを対象物に接触または挿入し、対象物中の評価領域に存在する水の誘電率により、センサーのマイクロ波共振周波数が変わることを利用して測定するものです。 マイクロ波を利用するので、コークス等の導電物質中の水分は測定できません。 詳細は別途弊社にお問い合わせください。
> LB56Xシリーズ マイクロ波式⽔分計・濃度計
水の誘電率が高いことを利用し、マイクロ波の減衰と位相ずれの両方から、対象物の水分量を非接触で測定するものです。 マイクロ波が透過する領域の表面から底面までの全層を計測するので、内部を含む代表値を得ることができます。
また、応用として流体中の固形物の濃度を測定することもできます。
> 中性子式水分計[252Cf線源](お取り扱いしていません)
中性子が水の水素原子で減速される現象を利用して、対象物の水分を非接触(または接触)により測定するものです。 コークス等の導電物質中の水分も測定できます。
中性子線源にカリホルニウム252Cfを用いているので、規制の少ない小さい放射能の線源で水分量が測定可能となる利点はありますが、計測値の揺らぎによる統計誤差を抑える必要があり、指示値が追従・安定するまで時間を要します(数分から15分程度)。このため、対象物の動きが少ない土壌計測等のアプリケーションには適している場合もあります。
また、半減期が2.6 年と短いために、1~2年毎に線源の交換が必要となる例も多く、導入時には短くとも5年~7年程度の運用期間を考慮した保守コスト総額も併せて考慮する必要があります。
> LB350シリーズ 中性⼦式⽔分計[241Am/Be線源]
前項と同じ原理で測定します。
アメリシウム・ベリリウム合金製の中性子線源を採用しています。 アメリシウムの半減期は433年あり、半減期により必要となる線源交換は考慮する必要がありません。
一般的には、カリホルニウムを用いたものより応答が早く、ノイズが少ないです。 主に、コークス・焼結炭などの水分量の測定に適用されています。 導入に当たっては、放射線障害防止法による許可、および第二種以上の放射線取扱主任者の選任が必要です。
> LB56Xシリーズ マイクロ波式未燃カーボン計
マイクロ波水分計の応用となります。
電気集塵機で集められた後のフライアッシュ中には水分がほとんどないので、誘電率の高い未燃カーボン含有量を、マイクロ波により測定することができます。