テレダイン社について |
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テレダインはどんな会社? | Teledyne Technologies Inc.はアメリカ・カリフォルニアに本社を置くニューヨーク証券取引所に上場する企業です。1960年に創業し主に航空宇宙産業向けの機器を製造販売してきました。水素発生装置を製造するのはTeledyne傘下のメリーランド州にあるTeledyne Energy Systems Inc.です。https://www.teledynees.com/ |
製品ラインナップ |
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どのような製品ラインナップがありますか? | 水素発生量により小型のTITAN HMXTシリーズと大型のTITAN ELシリーズの2つのラインナップがあります。さらに、TITAN HMXTシリーズは水素発生量が2.8Nm3/hr、5.6 Nm3/hr、11.2 Nm3/hrの3機種があり、TITAN ELシリーズは水素発生量が28 Nm3/hr、33 Nm3/hr、42 Nm3/hr、 56Nm3/hr、66 Nm3/hr、84 Nm3/hrの6機種があります。 |
装置仕様 |
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水素純度は? | 99.9998%の純度の水素を製造できます。 |
水素の吐出圧は? | 日本国内向け装置の圧縮機を使わない水素吐出圧は0.91MPaです。また、0.91MPa以上の圧力が出せない構造となっています。よって、国内では第二種圧力容器に基づく運用となります(ELシリーズの場合)。高圧ガス保安法は適用されません。 |
酸素も作れるの? | はい。オプションの酸素ドライヤーを付けることで高純度酸素を水素と同時に生成することができます。 |
装置の寸法は? | TITAN HMXTシリーズは752(W) x 1485(D) x 1784(H)、TITAN ELシリーズは3340(W) x 2286 (D) x 3302(H)です。2種類の共通筐体を採用しているため、同じシリーズであれば水素発生量の違いにより外寸が変わることはありません。詳細はデータシートを参照ください。 |
消費電力は? | 水素1Nm3/hrにつき電解モジュールは4.9kWの電力を必要とします(ELシリーズ)。 |
原料となる水の量や質は? | 1Nm3の水素を作るために、約1リットルの供給水が必要です。供給水はHMXTシリーズで0.5mS/m、ELシリーズで0.1mS/mの純水が必要となります。ボイラー給水用の純水をそのまま利用できるケースが多いです。水道水しか手に入らない場合は当社で純水装置をご用意いたします。なお、超純水までは必要ありませんので、原料水製造にかかわるランニングコストを抑えることができます。 |
必要ユーティリティーは? | 電源(380~440VAC)、冷却水(40℃)、チラー水(10℃)、窒素ガス(起動・停止時のみ必要、窒素ボンベでも可)が必要です。燃料電池自動車用の水素など、高純度水素を必要としない場合はチラー水が不要となる場合があります。計装エアーは必要ありません。200Vまたは、100V電源しかご用意できない場合は弊社までお問い合わせください。 |
設置環境は? | 屋内設置の装置です。屋外への設置をご希望の場合は、弊社までお問い合わせください。 |
Teledyneアルカリ水電解式水素発生装置の特徴 |
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他方式に比べアルカリ式は古い技術という印象がありますが大丈夫でしょうか? | アルカリ電解式水素製造技術は他方式に比べ成熟した技術と言えるかもしれません。しかしながら、テレダインは現在も効率の向上をはじめとした技術革新に取り組んでいます。アルカリ式の納入台数は他方式に比べて圧倒的に多く、水素製造で最も重視すべき安全性が極めて高い方式です。また、導入コスト、ランニングコストともに安価で、耐久性に優れています。すなわち、テレダインの水素発生装置は、安全性、安定性、効率、コストのバランスの取れた、最も信頼性の高い装置といえます。 なお、テレダインはNASAの宇宙プロジェクトに使用されている高品質なPEM式燃料電池も製造しています。PEM式の技術を持ちながらも、テレダインは水電解型水素製造装置においては上記の理由でアルカリ式が最も優れた方式であると考えています。 |
アルカリ式はなぜ安価なのですか? | 一番の理由は電極に他方式では使う希少金属を使わないからです。希少金属を使わないことで、コストダウンができるのみならず、納期の短縮化や安定的な製品供給が行えます。 |
アルカリ式はメガワット級以上の大型機だけではないのですか? | いいえ。テレダインでは2.8~84Nm3/hrの水素発生装置を取り揃えています。小規模の実験室レベルから、モジュラー方式による大規模水素ステーションまで幅広いラインナップがあります。 |
KOH液の取扱いが不安です | テレダイン水素発生装置は、30%濃度のKOH液(水酸化カリウム水溶液)を使用します。KOH液そのものは水素の原料とはならず、電気の通りを良くし、水素を運ぶためのキャリアとしての役割があります。よって、KOH液が水素製造の工程で減少していくことはなく、装置内をクローズドループで循環します。また、2~5年毎のKOH液の入れ替え作業は弊社にて実施致しますので、お客様がKOH液に触れることは通常はございません。 |
国内対応 |
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国内でのメンテナンスは | 米国テレダイン社で教育を受けた日本人のテレダイン認定エンジニアによるメンテナンス・サービスを国内ですでに20年以上行っております。 |
操作パネルはすべて英語ですか? | 操作パネル(タッチパネル)はすべて弊社で日本語化したうえで、お客様に納入致します。 |
高圧ガス保安法は適用されますか? | 水素吐出圧力が0.91MPa以下のため、高圧ガス保安法の適用外です。 |
メンテナンス |
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定期点検の内容は? | 水素発生モジュールのボルトの増し締め、フィルター清掃、フィルタエレメント交換、ポンプの消耗品交換などが半年~一年に一回程度必要です。交換頻度は使用環境、供給水の水質、運転条件により変わります。 |
電解槽の交換周期は? | 特に決まった交換周期はありません。5~8年程度の交換が一般的です。供給水の水質が良い場合は、15年以上交換が不要なケースもあります。電解槽の交換周期がPEM式より長いことが特徴です。 |