ジャイロスキャンの特徴
高分解能による高精度
欠陥をレーザー光が正面から捉えるので、CCDカメラに比べ極めて正確な画像を得ることができます。
又、最小画素サイズの25μm×25μmで計測を行うことにより、50μmの欠陥を検出することができます。
厳格な基準による判定
画像処理によって欠陥の大きさを数値化することにより、欠陥の有無判定だけでなく欠陥サイズの基準によって良品・不良品の厳格な判定を行います。
[ 検査画面と画像処理 ]
忠実な再現性
独自の画像処理アルゴリズムを組み合わせることによって、外乱要素やワークの状態の変化があっても高い再現性で自動検査を行います。
[ 欠陥検出のアルゴリズム ]
形状と寸法による複合判定
渦流探傷や超音波探傷では判別できない欠陥の形状と寸法を計測できるので、判定にフレキシビリティを持っています。
自動検査の課題である過剰検出を少なくし、歩留まりの良い検査が可能です。
[ 検査画面と画像処理 ]
部位毎に判定基準を設定可能
検査領域を分けて判定基準の設定が個別に選択可能なので、ワークの形状や状態などによってそれぞれに要求される精度が異なる場合でもフレキシビリティのある検査が可能です。
[ 検査画面と画像処理 ]
シンプルな構造
ジャイロスキャンは一体型投受光ファイバを備えた検査装置及びPC一式で検査を行うシンプルな構造になっています。
CCDカメラ(カメラ・照明・画像処理装置)、X線探傷(X線源・受光センサー・アンプ・防護カバー)、磁粉探傷(磁気発生装置・磁粉・ブラックライト)などの様に煩雑な設置を必要としません。
[ ジャイロスキャンの構成 ]
官庁届出が不要
X線探傷の場合、設置申請(設置届)や取扱専任者(有資格者)の任命が必要ですが、ジャイロスキャンは官庁届出書類は不要です。尚、ジャイロスキャンが使用するレーザーはクラス2です。特に防護措置は必要なく、安全な装置です。
[ 主な仕様 ]
検査対象
鋳巣検査
- エンジンボア
- シリンダライナ
- マスターシリンダ
- バルブボディ
- ピストン etc…
切粉検査(異物混入検査)
- ブレーキキャリパ
- マスターシリンダ
- ピストン etc…
面取り有無検査
- マスターシリンダ
- ピストン etc…
他にも溝加工有無検査、割れ検査、隙間検査(バルブシートの圧入検査など)、試作機の表面状態評価などアイデア次第でいろいろな検査ができます。もちろん対象ワークは上図以外でもOKです。導入工程は加工工程、検査工程、組立工程など各ラインに対応できます。
検査方法
[その他]
高速回転版もリリースされました。