排熱回収用熱交換器
主な用途として、石油化学プラントやバイオマス発電所の各種ヒーターからの排ガスを用い熱交換を行う、空気予熱器や低温エコノマイザーとして使われることがあります。
空気予熱器、低温エコノマイザー共に排ガスを利用し供給空気、ボイラー給水の温度を上げボイラーの効率を上げますが、ボイラーの燃料中に含まれる硫黄成分が燃焼により酸化されます。酸化された硫黄成分は冷やされ、排ガス中の凝縮された酸によって金属腐食を起こします。
そのため、硫黄成分が少ない燃料を採用する又は、酸露点から余裕を持った出口温度を管理する対策を取ることが金属腐食を防ぐ主な手段となりますが、伝熱面にガラスコーティングすることにより、酸露点に到達しても金属腐食を防ぎ、熱回収を有効に行い、製品寿命を延ばすことができます。
プレート熱交換器については、低温腐食が起こり易いブロックや痛み易いブロックのみを供給、交換することができるため、メンテナンスが容易に行える上、熱交換器一式の交換頻度を減らすことができます。
ガラスコーティング熱交換器は、空気予熱器や低温エコノマイザーの他にも、酸性が強い流体を用いる熱交換器に応用することもできます。
排熱を有効に利用したい、酸性の流体に耐性のある熱交換器を探している等あれば、お気軽にご相談ください。