■ 超音波溶接とは
超音波溶接とは、装置先端ツールの加圧+超音波振動による摩擦で金属の酸化層を排斥・塑性流動させ、金属同士が原子間距離になるまで接近することで金属同士が溶融せずに接合される、原子間結合を用いた接合技術です。
*原子間結合は材料融点の1/3以上の温度で行われます。
超音波溶接は金属同士を溶かさずに接合する為、他の溶接で懸念される飛散物(スパッタ)の発生、金属の組織変化や合金の生成、ブローホールの発生等を解決できます。
■ 超音波複合振動溶接とは
従来の超音波溶接機は直線振動式と呼ばれる方式です。LINK-US特徴の複合振動式は振動系先端に斜めスリット部を設けることで直線に加えてねじりの振動を発生させ、円形または楕円の振動を発生させます。
複合振動最大の特徴は、振動に折り返しの動きがないことです。
直線振動では折り返しの動きがある為、接合時に必要以上にエネルギーが必要です。
それに比べ複合振動は円形または楕円の軌跡で振動に折り返しが無い為、小エネルギーで接合することが可能です。
折り返しの動きはワークへのダメージ、コンタミ発生の原因にもなります。
■ 接合対象例
- リチウム電池 多層箔+タブ、タブ+タブ、タブ+バスバー *50枚以上の多層箔でも接合可能です
- パワーデバイス 基盤+リードフレーム、基盤+バスバー *セラミックのような割れやすい基板でも接合可能です。
- ワイヤーハーネス 撚線同士、撚線+バスバー
- センサー
- FPC
■ 製品ラインナップ
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