軸受異常は5年から10年という長い期間の中で発生します。軸受異常が発生すると生産中のロットが出荷できなくなるだけでなく、補修パーツが入荷し交換されるまでは生産作業ができなくなるリスクもあります。従来は突然の故障発生を未然に防ぐために、予兆となる微振動や音の検査を、人による定期診断などで行っていましたが、今後は人手不足、技術伝承の問題が予想され、この方式は見直さざるを得なくなります。それらの問題を解決すべく、予兆監視の自動システムを開発しました。既に300台以上の納入実績が有ります。防爆仕様についても現在開発中です。
システム構成
製品構成は、20KHz振動の応答が可能なセンサ、振動・温度計測端末、ネットワークマスター、中継用無線機、監視PCで構成されています。
特徴
- 振動温度同時測定を1ピックアップで行います(1ピックアップに加速度センサ、温度センサを搭載)。
- センサはマグネット式のワンタッチで取り付けるか、ビス止取付の方式を選択できます。
- 検知対象:(標準搭載)ころがり軸受・すべり軸受損傷、アンバランス・ミスアライメント異常、温度異常。
(オプション)電流センサ、室内温湿度センサとのシステム構成も可能。 - センサ部は1台の無線機に対し二股対応。これにより加速度センサ+電流センサ等異種センサ組合せや、軸受の負荷側、反負荷側の計測等フレキシブルな測定を可能とします。
- 軸受損傷を検知するにはセンサの応答速度が速いことが絶対条件となります。当社応答速度は20KHzで業界最速です。
- システム構成は1システムあたり、最大振動・温度センサ100台、温湿度センサ・電流センサ90台です。
- 通信経路が複雑な場合には中継伝送システムがあります。4段中継仕様を標準としており、無線のみで通信経路を構築することが可能となり、現地ケーブル配線工事費用の大幅削減が可能となります。
- 防爆仕様(現開発中)