Multi Process Analyzer
◆ 2060 Series Process Analyzer
数え切れないアプリケーションに適したオンライン全自動分析計の最上位モデルです。 この分析計は、「基本キャビネット」を用いた新しいモジュールコンセプトに基づきます。
基本キャビネットは上下2 つの部分で構成されています。 上部には、タッチスクリーンと産業用PC が収容されています。 下部には、実際の分析用のハードウェア・・・柔軟にカスタマイズ可能なウェットパート・・・となっています。 ウェットパートに分析モジュールが収容できない場合、ウェットパートを更に最大4台まで増設できます。
- 滴定・イオン濃度測定・比色分析・カールフィッシャー等あらゆる液体の化学分析ニーズに対応可能な、オンライン全自動分析計としてデザインされました。
- 冷却または加熱、減圧および脱気、ろ過など、あらゆるサンプル前処理を提供できます。
- 分析計の上部にはタッチスクリーンがあり、グラフでトレンドを簡単に確認することができます。
- 分析シーケンスの繰返し実行・分析値の検証・システムキャリブレーション・洗浄を全自動にて処理できるので、メンテナンスも大変容易です。
- TCP/IP 経由でほとんどすべての場所から、システムの監視、リモート制御オプションが可能です。結果をUSB にエクスポートして、後から分析することも可能です。
◆ 主なアプリケーション
- 原油中の塩分など、原料の受入れ試験
- ポリマー製造におけるヒドロキシル価の管理
- ASTM D4590 など、規格準拠の方法によるスチレン中のTBC 管理
◆ その他多数のアプリケーション・バリエーションがあります。
- 2045VA シリーズと組合わせて、重金属も分析できます。
◆ 2060 IC Process Analyzer
2060 IC プロセス・アナライザー は、前モデルのプロセス・イオン・クロマトグラフ ONE/TWOを発展的に改良したモデルです。
2060オンライン分析計シリーズ共通の筐体構成を採用。キャビネット構成や、スケーラブルに拡張・カスタマイズできるモジュールシステムを採用し、信頼性と利便性を向上させた一品となっています。
前機種からの利便性も引き継いでおり、自動サンプル調整、超純水自動供給システム、溶離液製造モジュール搭載と重要な分析の準備作業を自動化し、分析業務の不均一性から生じる外乱要因を根本的に排除しています。
このため日々の煩わしい溶離液の製造・管理業務から解放されます。
1分析キャビネットに12モジュールを収容でき、4分析キャビネットを統合し、1台のオンライン イオンクロマトグラフとして運用する事ができるスケーラビリティーを有します。
専用試薬キャビネットには、10L(Max.5本)、5L(Max.10本)のタンクが収容できるので、収容もすっきりします。
オプションで前処理装置の設計・製造、操作を容易にする日本語タッチパネルコントローラーもご利用頂けます。
- 効率的なプロセス監視 1 回のサンプル注入で、複数の成分の分析を実行。
- インラインサンプリングによるサンプル調製および分析技術の自動化を達成。
- 複数タイプの検出器を使用した幅広い分析対象物と高精度分析。
- ペルチェ冷却により、検出方式に依存せず、異なる周囲温度でも高い再現性。
- 自律運転と信頼できるトレース分析が可能な統合された超純水システム。
- 接点およびアナログの入出力(4-20 mA)を標準装備。
- イーサネット、Modbus / TCP、またはHTTP サーバーを装備しており、測定結果の転送も容易。
◆ 主なアプリケーション
- 排水分析・監視
- 発電所の循環冷却水分析
- 超純水の微量分析
◆ その他多数のアプリケーション・バリエーションがあります。
◆ 2060 MARGA(The Monitor for AeRosols and Gases in Ambient air) M
イオンクロマトグラフィーを使用して、さまざまなサイズの粒子状物質を含む空気中の水溶性ガスとエアロゾルの濃度を測定することにより、大気の質を監視します。デュアルチャネルイオンクロマトグラフ(IC)は、エアロゾルと水溶性ガスの陰イオンと陽イオンを同時に高精度で定量し、0.001 μg / m3 という低い検出限界を有します。
MARGA は、真空ポンプによって一定の流量で空気を引き込みます。 装置に入る前に、サイズ選択式インレット(PM 1.0、PM 2.5、PM 10 など)を使用して、粒子状物質(PM)の最大サイズを制限できます。 水溶性ガスは湿式回転デニューダー(WRD)デバイスで吸収され、エアロゾルの水溶性イオンはスチームジェットエアロゾルコレクター(SJAC)で抽出されます。
- 2060 MARGA M バージョンは、24時間の常時監視に最適。
- ネットワーク経由のリモートコントロールまたはタッチスクリーンにより、結果・傾向グラフなどに簡単アクセスが容易。
- 測定ガス:塩酸(HCl)、硝酸(HNO3)、亜硝酸(HONO)、二酸化硫黄(SO2)、アンモニア(NH3)。
- エアロゾルイオンの測定:塩化物(Cl–)、硝酸塩(NO3–)、硫酸塩(SO42-)、アンモニウム(NH4+)、カリウム(K+)、カルシウム(Ca2+)、マグネシウム(Mg2+)
◆ その他多数のアプリケーション・バリエーションがあります。
2060 MARGA R 研究用
◆ ADI2045 Series ・ 2035 Series Multi Process Analyzer
- 滴定・イオン濃度測定・比色分析・カールフィッシャー等あらゆる液体の化学分析ニーズに対応可能な、オンライン全自動分析計器としてデザインされました。
- 貴社の分析手順をオンラインにて正確に再現できます。
- 一台で複数ライン・アイテムの分析(最大10 ライン※)、同時連続測定※(ADI2045 のみ)に対応しています。(※アプリケーションにより異なります。)
- 分析シーケンスの繰返し実行・分析値の検証・システムキャリブレーション・洗浄を全自動にて処理できるので、メンテナンスも大変容易です。
- 必要最小限のサンプル(*最小0.2ml)で分析可能です。 よって、高価な試薬を要する分析の場合でも、ランニングコストは僅かです。
- 分析データのみならずパラメータもデータとして、最大1000回分の保存ができます。
- アナログ出力(0/4~20mA)に加え、Ethernet といった通信にも対応していますので、プラント制御が容易に行えます。
◆ 主なアプリケーション
- TFT液晶スクリーン製造工程での混酸分析(硝酸・酢酸・燐酸) APP1212、
ホウ酸 等の混合循環ラインにおける濃度管理 APP886 - 半導体製造ラインでの混酸分析(HCl APP1050 + HF 混合液 APP1674)
- 乳製品中の総Ca量分析 APP426/食用油中の遊離脂肪酸分析
- 白液/緑液中のアルカリ濃度分析 APP-1004.pdf
- CMPスラリの濃度管理
- 排水中の硝酸・燐酸・アンモニア・COD濃度管理 APP966
- 高価なイオン交換膜の保守管理
・その他多数のアプリケーションがあります。
ADI2045VA(ボルタンメトリ―法によるに重金属・特種元素分析)についてはこちら
ADI 2045TI EX(防爆仕様)についてはこちら
Simple Process Analyzer
◆ 202X Series Simple method Process Analyzer
- 小型・コンパクト・低コストを目標に、専用機を開発しました。
- 滴定・イオン濃度測定(2026)・比色(2029)分析に対応可能な、オンライン全自動分析計器としてデザインされました。
- 大抵の場合、貴社の分析手順をオンラインにて正確に再現できます。複雑な分析方法の場合や、前処理が必要な場合は上位機種をご利用ください。
- 分析シーケンスの繰返し実行・分析値の検証・洗浄を全自動にて処理できるので、メンテナンスも大変容易です。
- 分析用サンプルは僅か数mlで十分なので、消費する試薬も僅かです。
- 必要なときに何時でも、直近100回分の分析データを参照できます。
- アナログ出力(0/4~20mA)に加え、Ethernet、RS485、といった通信にも対応していますので、プラント制御が容易に行えます。
◆ 主なアプリケーション
- TFT液晶スクリーン製造工程での混酸分析(硝酸・酢酸・燐酸) APP1212、
ホウ酸 等の混合循環ラインにおける濃度管理 APP886 - 半導体製造ラインでの混酸分析(HCl APP1050 + HF 混合液 APP1674)
- 乳製品中の総Ca量分析 APP426/食用油中の遊離脂肪酸分析
- 白液/緑液中のアルカリ濃度分析 APP-1004.pdf
- CMPスラリの濃度管理
- 排水中の硝酸・燐酸・アンモニア・COD濃度管理 APP966
- 高価なイオン交換膜の保守管理
滴定分析の概要
左のグラフでは、2種類の分析対象物(例えば苛性ソーダと炭酸塩混合液)が混在している場合の電極出力の変化を示しています。 1で生じた大きな電位差は、苛性ソーダの滴定当量点を表し、2で生じた次に大きな電位差は炭酸塩の滴定終点を示しています。
前後の測定値を比較して最大の電位差が生じた点を滴定分析の終(当量)点と判定します。このように最大電位差(相対値)により終点(絶対値)の判定を行うので、電極の感度による影響(電気特性のドリフト等)をほとんど受けずに、精度良く分析できます。
一般的な設置例
Metrohm Applikon ADIアナライザーの設置に際しては、右図のようにファーストループ(循環環境)を設置頂く事が重要です。
薬液ラインとADIアナライザーの間を循環するファーストループラインを設けて頂く事で実液とサンプリングラインの間で生じる、分析対象液(サンプル)と配管を流れている実液との相違を解消する事ができます。
サンプリングラインの口径は、ほとんどのアプリケーションで、1/4~1/2インチの配管で十分です。
サンプリング量が非常に少ないので、分析完了時の廃液も大変少なくなり、後処理も簡単です。
分析データは、通信でDCSやリモートシステムに送信できるので、自動化システムの構築も容易です。
※ ADI202Yシリーズの場合は、最大2系統をアナライザーに接続できます。
数多くのアプリケーションで実績があります。
貴社設備に合わせてカスタマイズ対応も承ります。
お気軽にお問い合わせ下さい。